引越王

先輩の引っ越しを手伝いました。
上京して丸3年引っ越したことがないので参考になりました。
上京の時は現地調達、家具配送で来たので大掛かりな引っ越しに関わるのは初めてです。
トラックがなかったらひたすらピストン輸送を繰り返すところでした。
いい部屋になるよう願ってます。

ベース

先週と今週、先輩に誘われたのでスタジオに入りました。
やった曲はごはんはおかずとカレーのちライスです。
久しぶりにけいおん!の曲を聴いて、実は2期の中頃から劇場版まで見ていないことを思い出しました。
劇場版はロンドンに行くらしいですね。

"いやごめんちょっと待って、GJ部がニューヨークに行く必要性まるで感じられない"

柚の周りの人シリーズ②

2012年の12月。日本を寒波が襲い、今もまだその残り香がただよっている。
「絶対寒いですよ、こんなに薄い生地、中にセーターとか着てた方がモコモコになってトナカイっぽくないですか?」
直談判しても、店長は首を振らず、何も変わらず。
12月24日の購買力に賭けて、どうやらトナカイの格好で外に一人、せんべいやあられを売らせるらしい。関係あるか?
初めて1ヶ月半のバイト。高校からは少し遠いところの商店街を選んだ。せんべいや乾物を売る店なので、おばちゃん相手で気が楽だ。服や靴が欲しくて始めたバイトで、ドンキのトナカイコスプレを買うはめになるとは思わなかったけれど。
店用の白いTシャツの上に、トナカイ。これが毛皮だったらどんなに良かろうか。羽織ったポリエステルを武器に、真冬の下に出て行く。
雪こそ降っていないものの、かなり気温は低い。これが普段のレンガ通りだったら見た目すら寒かっただろう。クリスマスイヴに助けられた。
「……せんべい安いですよ」
店長に駄々をこねたせいか、もう19時を回る。商戦も終盤で、周りではケーキやチキン、寿司なんかの残りを投げ売り始めている。
「あられが安いですよ」
そんな声をかけても、ビニール袋を手にいっぱいの、足早な奥様はみな家へと急ぐのだ。浮き足立つ日に、好んで日常の味を求める人は少ない。
「あられとせんべいをセットで買うと楽ですよ~」
もう投げやりになってしまう。ノルマはないから、このテンポの早い、残り1時間ほどを寒さに耐えるだけでいい。
くじ引きの1等がようやく出たらしく、盛り上がるそっちをゆらり見ている、と、くじとは逆の目の端にお客さん。
「あられ、1つ!」
中学生か高校生と見た、朱色のパーカーにカーキのズボン。彩度を落としたクリスマスカラー
パーカーから伸びる丸いモコモコを踊らせながら、手に取ったあられを差し出す。
「はい、お1つで216円です」
「ん、ありがとうございます」
お金と物をやり取りして、最後に顔を見る。浅く被ったフードの下に、ぱっつんの前髪があって、垂れ目が覗いている、通りに星が瞬く中で、1等明るい光を放つ。柔らかくて強いその光で、少し自分が止まる。
どうしたんですかの声がかかる前に動き出したけど、相手はちょっぴり疑問形の顔。
「あ、や、ありがとうございます」
一礼をするとあちらもぺこり、去っていく。離れた後に、自分の肩に力が入っているのに気づいてしまう。
そしてその時に、予感がした。スリーポイントシュートが手から離れた瞬間に、ゴールに入ったと分かる感覚。ボールを見なくても、ボールの行方が気になって見てしまっても、ゴールに吸い込まれていく。まだほんの始まりに過ぎないのに、最後まですべて見えたような確信。
それが、この1分もないやり取りで見えた気がした。
既に遠くの、上下する朱のパーカーを見送る。足早な往来の中を、一人変わらぬテンポで歩き続けている。
まだ向こうではくじ引きで盛り上がっているし、ケーキを投げ売る声が通る、そんな中で、あの子は自分のペースで進んでいく。

丸2年近くが経った1月、見慣れた音楽番組で階段を降りてくるあの子を見た。周りの子のペースを自分のものにして、降りてくる、眩しいチェックの衣装。
これがゴールなのか途中なのかは分からないけれど、ボールはシュートの軌道を描いている。

PM2017

空気清浄機が欲しいです。すごいいいやつ。
上京丸3年でようやくマックスの花粉症になって、家と電車の中がとてもつらい。
2年目のやつはいつもの風邪くらいだったのに、今年のは目がかゆい鼻水が出続けてます。
家と電車の中で鼻水ダラダラでバイトイヤイヤ状態になっても、バイト先は空気清浄機ガンガンなので治った気になる。
花粉・ほこり・PMのない環境に住みたいです。海中~。

お買い物下手

ティッシュがあと1箱しかなかったのでスーパーに買いに行きました。

ティッシュだけを買って帰れるのがお買い物上手だと思います。僕はお買い物下手なのでティッシュ以外にもたくさん買いました。

買った:

・箱ティッシュ

・冷凍ギョーザ

・ニラ

バランタイン12年

・炭酸水

・ささみ

チキンラーメン

カップヌードルリッチ牛テールスープ

・もやし

・納豆

 

ティッシュ以外に3300円くらいお買い物しました。これが生活のよくないところです。

柚の周りの人シリーズ①

夜に暖房が付けっぱなしになっていると、喉が乾燥してしまうので、親が寝る時間にはすべて消してしまう。
読書灯の下に世界史の教科書とノートを置いて、なかなか冷えの取れない体を、モコモコの毛布でくるんでいる。
もう2月だ、3年になってから勉強を始めたのでは遅い、と言われているけれど。下線を引きすぎた教科書の下には、罫線しか引かれていないノートがあって。
「寒いなあ……」
外よりも白いノートが、弱いテレビの光で少しだけ色が変わる。教科書はちょうどアメリカができた頃。テレビは合間のニュースがちょうど終わる頃だ。
体が温まったら進めるよ、と宣言して、ぼんやりテレビを眺める。
チープな音楽と一緒にMCの芸人がご挨拶。アイドルのバラエティー番組らしい、世界史より面白くない番組、よりは面白いだろう。
前説が終わって、出てるアイドルを、一気に、バーッと紹介したから、名前を咀嚼するまで少し時間がかかった。日本史専攻じゃないのだ、長い漢字の名前は頭に入らないようになっている。
「なんか聞いたことあるね、喜多見?」
高校1年の早い頃に転校した子が、この子だった気がする。このまあまあの、まあまあの高校から早い内に。芸能コースがある高校に転校したんだっけね。
中学校の同級生が少なかったから、なんとか輪に入ろうとして苗字はたくさん覚えたけど、この子は下の名前を覚える前に私の手からこぼれていった。
『じゃあ次、柚ちゃんやってみようか』
『了解、アタシにできるカナ……?』
方程式やらプランテーションに追いやられた記憶を手繰っている内に、その、喜多見ちゃんこと柚ちゃんの手番らしい。
昼休み後半の暇つぶしみたいなゲームだ。大きな机の上で、サイズの違うかまぼこを指で弾く、カーリングと同じルール。
既に真ん中の10点ゾーンにはバカみたいに大きいかまぼこが鎮座していて、思いっきりデコピンしたって動かなそう。黒のロングの女の人がサムズアップしてる。どうやったんだろう。
喜多見ちゃんはうーんと頭を捻って、その辺に置いてあったかまぼこ板をおもむろに手に取った、これをかまぼこを倒すと言わんばかりに、カメラに向かって満点の笑顔を向ける。一瞬の間があって、MCの慌てる声、スタジオとアイドルの笑い声、それらでできたステージで、カメラを独占してしたり顔。
読書灯のシャープな光をかき消して、テレビいっぱいの笑顔から放たれる肌色の、弾力のある光。
その時、なんだか心がいっぱいになってしまって、寒いこと、世界史のこと、転校のこと、かまぼこのこと、そんなものは心のコップから溢れてしまって、幼稚園で初めて機関車トーマスを見た時みたいにテレビに釘付けになった。
番組はまだ続いていて、また柚ちゃんが出ないかとソワソワしながら見守っていたけれど。角膜と水晶体の間にあの時のしたり顔がフィルターとして差し込まれているせいで、後のことは全部分からなくなってしまった。
テレビがもう関係のない、通販番組になっても、フライパンからツルリと汚れが落ちても、スチーマーが染み抜きをしても。

余韻のまま2階に行って、毛糸の靴下を脱いで、ベッドに横たわる。上に持ってきた書きかけのノートを開いて、嬉しくなる。私の世界史には喜多見柚の名が残されているのだ。

いいブログ

500回チャレンジして500回3日坊主になったので今度はちゃんとやります。